下田市は、令和4年1月14日に開催しました下田市制施行50周年記念式典で、この節目の年を契機に新たな未来に向けた下田市の第1歩の取り組みとして、「下田市グローカルCITYプロジェクト開始宣言」を行い、国際性と地域性という本市が持つ2つの特性を生かし、様々なチャレンジを進めていくことを宣言しました。
 グローカルとは、グローバルとローカルを組み合わせた言葉で、地域への誇りと愛着を持ち、国際社会で活躍できる人材の育成と、人・モノ・地域といった横のつながりをつくり、世界に通じる魅力的で持続可能な未来の下田の創出を目指して取り組んでいくものです。
 グローカルCITYプロジェクトは、地域への誇りと愛着を持ち、国際社会で活躍できる人材の育成と、世界に通じる魅力的で持続可能な未来の下田の創出を目指して取り組んでいくものです。
 何か特別なことをするだけが、グローカルCITYプロジェクトではなく、身近な地域の宝を未来へつないでいる皆様の営みの1つ1つがまさにグローカルCITYプロジェクトです。

〇開始宣言

「下田グローカルCITYプロジェクト」開始宣言
 江戸時代に200年以上続いた鎖国は、ペリー提督率いる東インド艦隊の来航により、その扉が大きく開かれ、その激動の中、下田は江戸に近い天然の良港として、一躍、開国の歴史の舞台となりました。
 下田には、アメリカだけでなく、ロシア等も訪れ、当時では珍しく、外国人が比較的自由に行動していたと資料に記録されており、下田の国際交流の歴史はこの時始まったと言えます。
 やがて、明治、大正と時は流れ、1934年(昭和9年)に、下田開港80周年記念として、アメリカの駐日大使をお招きして第1回の黒船祭が開催されました。今日も、本市の一大行事として続いているほか、日露和親条約の締結地として毎年オロシャ祭も開催されています。
 こうした国際色豊かな歴史や、その香りが残る街並みは、まさに下田市ならではの貴重な文化遺産であり、その特性を活かして世界に向かってネットワークを広げ、外国の文化に触れ、異なる価値観を知る、あるいはそうした交流ができるまちとして外に向けた視野を持つとともに、異なった視点でこのまち、あるいはこの国の文化や歴史を考える。このグローバリズムとローカリズムというレコードのA面とB面のように表裏一体のグローカルなものの捉え方が、これからの国際化社会において重要な要素になると思います。

 この市制施行50周年を契機として、今後の人づくりやまちづくり等の様々な場面に「グローカル」という要素を織り込み、先人たちが築き、守り続けてきたこのまちの魅力をさらに高め、未来につなげていくため、地球規模の幅広い視野とふるさとへの誇りと愛着を併せ持つグローカル人材の育成とともに、これから先の新しい未来に向けたつながりを広げ、国際的な文化都市を目指して、様々な取組を進めていく。これが「下田グローカルCITYプロジェクト」です。
 本日(令和4年1月14日)、ここにその開始を宣言いたします。

〇下田市グローカルCITYプロジェクト基本方針

 下田市グローカルCITYプロジェクト 基本方針(pdf 1,381kb)

〇令和4年度事業

下田市グローカルCITYプロジェクト 令和4年度事業

〇令和5年度事業

下田市グローカルCITYプロジェクト推進委員会

6月30日 第2回下田市グローカルCITYプロジェクト推進委員会開催

10月30日第1回エコツーリズムプロジェクトチーム

第1回エコツーリズムPT
 令和4年度に実施した「グローカルワーキンググループ」、「SDGs海の環境を守るワーキンググループ」から提言のあったエコツーリズムについて、今年度はより具体的な検討を行っていただきます。

11月13日第2回エコツーリズムプロジェクトチーム

11月29日第3回エコツーリズムプロジェクトチーム

12月11日第4回エコツーリズムプロジェクトチーム


1月11日第5回エコツーリズムプロジェクトチーム

1月29日第6回エコツーリズムプロジェクトチーム

取組

5月13日 講演会 『下田と伊豆半島の魅力「世界の中の下田と歴史の宝庫伊豆を語る」』

 予備校講師や作家、コメンテーターとして活躍されている茂木誠氏と下田市出身の日本近代史研究家である渡辺惣樹氏を講師にお招きし、世界の中の下田と伊豆半島の魅力を語っていただきました。

7月10日 海浜回収ペットボトルアップサイクルポロシャツ作成

ポロシャツ
 海の環境保全の一環として、漂着ペットボトルを資源とした素材を使用して(株)シップスがデザインしたオリジナルポロシャツを製作しました。昨年の市内海水浴場において、下田ライフセービングクラブが中心となり、海水浴場を訪れた方々と一緒に行ったビーチクリーンで回収された海浜ペットボトルもUpDRIFT素材の資源となっており、海浜ペットボトルを原料としたポロシャツはみんなが参加したビーチクリーン活動の成果を象徴するものとなり、持続可能な循環型社会の実現に向けた一環となります。
 ※詳細は下記ページへ
下田市アップサイクルポロシャツを販売します

7月15日~ 海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト

ペットボトルアップサイクルキャッチコピー
 「美しい下田の海をより美しく、」をキャッチコピーに,下田市と下田ライフセービングクラブ、株式会社シップス、豊島株式会社の4者でビーチクリーン活動時に回収したペットボトルをアップサイクルする取組を今年も実施しています。
 ※詳細は下記ページへ
「下田市の海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト」今年も始動!

7月22日 「下田市ユニバーサルビーチ体験会」in外浦海水浴場

ユニバーサルビーチ体験会
 障害のある方6組が参加し、ビーチマットや水陸両用車イス、ライフジャケット等を用いて、海水浴を楽しんで頂きました。初めて海水浴をする方もいた中、参加者の笑顔があふれ、有意義な時間となりました。

8月20日 「下田市ユニバーサルビーチ講習会」in外浦海水浴場

ユニバーサルビーチ講習会①
ユニバーサルビーチ講習会②
 34名の参加者が、ビーチマットや水陸両用車イス等に関する基礎的な知識の習得、演習を行いました。午後には体験会を実施し、障がいのある方5組が参加しました。講習会で学んだことを生かしながら、サポートを行いました。

7月31日~8月6日 ワークショップイン下田

ワークショップイン下田
 SDGsをテーマに、地域再生について、専門家によるレクチャーや体験を通して学び、日本の地域性を理解し、少子高齢化の日本を牽引していくための理解を得ることを目的としたワークショップが開催されました。慶應義塾ニューヨーク学院卒業生10名が参加し、市内の漁業体験や下田の海の変化、地域おこし協力隊の活動等について学び、SDGsと地域活性化について考えました。

8月8日 上智大学と下田市との連携に関する協定の締結

 上智大学の教育理念と当市が目指すまちづくりとの共通項として、国際連合が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に寄与することによって、双方の発展につなげていくために連携協定を締結しました。
 ※詳細は下記ページへ
上智大学と下田市との連携に関する協定締結について

8月オーストラリア・マルチドーSLSCとの交流

 ・8月21日下田ライフセービングクラブとの交流会
マルチドー交流

 オーストラリアから来日したMaroochydore Surf Lifesaving Club (マルチドーSLSC)と、下田ライフセービングクラブとの握り寿司体験を通じた国際交流会が行われました。市内在学の中高生3名も参加し、英語での積極的なコミュニケーションが図られ、日本、下田の寿司文化を改めて理解するとともに、多様な価値観に触れることができました。

 ・8月23日交流イベント

振興公社マルチドー

 Maroochydore Surf Lifesaving Club (マルチドーSLSC)のライフセーバー2名と下田市内の中高生11名がスポーツを通じて文化の交流、親睦を深めました。市内の海岸でライフセービングの基礎を学んだ後、ボッチャでゲームを楽しみました。

9月11日 下田高校トークフォークダンス

 令和4年度に引き続き、令和5年度も下田高校1年生を対象に「トークフォークダンス」を行いました。「トークフォークダンス」とは、地域の社会人と生徒が与えられたテーマに沿って対話をし、フォークダンスのように順繰りに相手を変えていくものです。高校生と地域がつながっていくと同時に生徒が地域の社会人と主体的に対話をすることで、大人を知り、自分の人生を考えるきっかけになりました。

9月15日 下田高校1年生の総合的な探求の時間の授業

 下田高校1年生は、下田市の課題を知ることで、社会における様々な課題やニーズを理解することや、身の回りの課題について考え、解決する方法について考察することを目指し、総合的な探求の時間で「下田市そうぞう!プロジェクト」に取り組んでいます。市役所職員も高校の授業に参加し、概要説明や意見交換などを行いました。

9月19日 コナー・オレアリー選手来訪


 プロサーファーのコナー・オレアリー選手が下田に来訪され、白浜大浜海岸で下田中学校サーフィン部の生徒達と交流を行いました。コナー選手は生徒達と共に海に入り、実技指導を行ってくださいました。翌日には下田市役所にて、飯田副市長や山田教育長とサーフィンを通じたまちづくりについて対談していただきました。

9月26日 講演会「エコツーリズム」を学ぶ~ローカルに考え、グローバルに行動するラウンドテーブル~

 上智大学との共催により、あん・まくどなるど氏(上智大学アイランドサスティナビリティ研究所)、マリア・アンヘラ・エチェベリー・ガルビス氏(コロンビア ハベリアナ大学教授)、パトリック・マコーニー氏(バルバドス ウエストインディア大学教授)、バーサ・シモンズ氏(バルバドス 環境コンサルタント)、イアン・ホール氏(上智大学アイランドサスティナビリティ研究所客員研究員)を講師にお招きし、「エコツーリズム」について、海外の事例や考え方などをお話しいただきました。また、下田市民の鈴木直人氏(一般社団法人マリンネット下田)、齋藤武氏(伊豆半島ジオガイド協会副会長)にもご登壇いただき、下田市でのエコツーリズムについて考え、皆様で意見交換を行っていただきました。

10月8日 吉田松陰関連史跡巡りイベント「しょういん探検隊」

 市内の小学生や保護者12名が参加し、市内の吉田松陰関連史跡を見学しながら散策しました。吉田松陰寓寄所や柿崎弁天島などを見学し、下田の歴史に対する理解や関心が高まりました。

11月17日 生ごみを堆肥に!竹パウダーコンポスト講座

 生ごみの削減と放置竹林対策、障害者支援などを目的に昨年度から実施している竹パウダーコンポスト事業の新規モニターを募り、コンポストの使い方を学ぶ講座を開催しました。参加者の皆様には、半年間モニターとして竹パウダーコンポストを使用していただきます。

12月16日 下田高校生・東京学芸大学生交流会

下田高校生・東京学芸大学生交流会①
下田高校生・東京学芸大学生交流会②
 下田高校生と東京学芸大学生が、自身の生き方や地域の魅力など幅広いテーマで意見交換を行う交流会を開催しました。高校生は、普段接する機会が少ない大学生との交流を通じて、地域のことを改めて考えるとともに多様な価値観や考え方に触れることができました。

3月2日フィリピン民族舞踊体験会

フィリピン民族舞踊団「インラヨグ・フィリピンス」にご指導頂き、フィリピン民族舞踊を体験しました。参加者の皆様が楽しみながら異文化に触れられるイベントとなりました。

3月2日世界の暮らしと文化 出前教室

 静岡県国際交流員であるブラジル出身のチアゴ・フェルナンド氏、カナダ出身のドブソン・キンバリー氏により、母国の生活や経済、文化についてお話し頂きました。日本との違いを出身者ならではのリアルなお話から学び、多文化共生への理解が深まりました。

3月3日第25回下田国際友好コンサート

令和5年度で25回目となる下田国際友好コンサートが開催されました。フィリピン民族舞踊団「インラヨグ・フィリピンス」や内モンゴル自治区出身の喉歌伝承者チャリス氏、静岡県国際交流員により各国のダンスや歌を披露していただき、地元からは下田中学校吹奏楽部、市内キッズダンスチーム「Shimoda hybrid wolf」が出演しました。音楽を通して国際友好の輪が広がりました。