20歳を迎えると、日本に住んでいる人は全て、なんらかの年金制度に加入することになります。
国民年金は、年をとったときやいざというときの生活を、現役世代みんなで支えようという考えで作られた仕組みです。
 具体的には、若いときに公的年金に加入し保険料を納め続けることで、年をとったときに、病気やケガで障害が残ったとき、家族の働き手が亡くなったときに、年金を受け取ることができる制度です。
国が責任をもって運営するため、安定していますし、年金の給付は生涯にわたって保障されます。

国民年金に関する義務と権利

 日本国内に住んでいる20歳から60歳までの全ての人は国民年金や、厚生年金、共済年金などに加入して保険料を納付する義務があり、また年金を受け取る権利があります。

国民年金加入手続きの仕方

 20歳になった方には、日本年金機構から、国民年金に加入したことをお知らせします。
 20歳になってから、概ね2週間以内に「国民年金加入のお知らせ」、「国民年金保険料納付書」、「国民年金の加入と保険料のご案内(パンフレット)」等が送付されます。
 (厚生年金保険の被保険者だった方、共済組合に加入していた方、障害・遺族年金を受給している方(して いた方)にはお送りしません。)
 20歳になってから約2週間程度経過しても「国民年金加入のお知らせ」が届かない場合は、お住まいの市(区)役所または町村役場、もしくはお近くの年金事務所で手続きをしてください。
 「基礎年金番号通知書」は別途送付します。「基礎年金番号通知書」は保険料納付の確認や将来年金 を受け取る際に必要ですので大切に保管してください。
  ※令和4年4月から、これまでの「年金手帳」に代わり「基礎年金番号通知書」が発行されることとなりました。

国民年金保険料には免除制度があります

 学生であったりして、収入が少ない為に国民年金保険料を納付できない場合は、申請することによって納付が猶予されたり免除されたりします。
この申請を行わないで、ただ国民年金保険料が未納のままになっていると、「万が一」の時に障害年金が受け取れない、などの不測の事態を招きかねないのでご注意ください。
 ★「学生納付特例制度」
学生の方は一般的に所得が少ないため、ご本人の所得が一定額以下の場合、国民年金保険料の納付が猶予される制度です。
対象となる学生は、学校教育法に規定する大学(大学院)、短期大学、高等学校、高等専門学校、専修学校及び各種学校(修業年限1年以上である過程)、一部の海外大学の日本分校に在学する方です。
★「納付猶予制度」
50歳未満の方で、ご本人及び配偶者の所得が一定額以下の場合に、国民年金保険料の納付が猶予される制度です。
 免除制度の詳しい概要は、 免除制度、または 学生納付特例制度のページをご参照ください。

これからのこと

 将来、みなさんは就職したり、結婚したりと様々な出来事が人生の中で起こってきます。
実はその度に関わってくる年金の種類が違ってきます。例えば就職すると国民年金から厚生年金に変わりますし、結婚すると、国民年金の1号から3号へ切り替えなくてはいけない場合もあります。
 手続きをしないと、将来の年金額が少なくなってしまったり、障害年金を受け取ることができなくなってしまう可能性がありますので、ライフイベントが起きたら必ず年金の手続きをするようにしましょう。
 年金に関する情報をもっと知りたい方は「 国民年金について」をご参照ください。