2023年8月27日(日)、4者協働の「海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト」が2023年度の活動を終了いたしました。このプロジェクトは、美しい海の保全とその魅力を広く伝えることを目的とし、特定非営利活動法人下田ライフセービングクラブ(理事長:山口智史、静岡県下田市)(以下「下田LSC」)と株式会社シップス(代表取締役社長:三浦義哲、東京都中央区)(以下「シップス」)、が28年にわたり実施してきた“海水浴客の方々が、自主的に参加しやすいビーチクリーン活動”に、2022年からは豊島株式会社(代表取締役社長:豊島半七、名古屋市中区)(以下「豊島」)の「漂着ペットボトルを回収し資源にするUpDRIFT(アップドリフト)」の仕組みを活かして、協働で実施しております。

本年のSHIPS SAFE&CLEAN CAMPAIGN28のクリーンキャンペーン活動は、2023年7月15日(土)から8月27日(日)までの期間中、毎日午後1回、白浜中央海水浴場・白浜大浜海水浴場・外浦海水浴場・鍋田浜海水浴場・多々戸浜海水浴場・入田浜海水浴場・吉佐美大浜海水浴場の7つのビーチで行われました。延べ16,813の皆様にご参加いただくことができました。心より感謝申し上げます。

この数多くのご参加のおかげで、「海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト」では約100kg、約5,000本の海浜ペットボトルが回収されました。これらの回収されたペットボトルは、UpDRIFTのしくみを活用して繊維原料として資源化される予定です。この取り組みにより、海の保全と環境への配慮が具体的な行動として示され、持続可能な循環社会への一歩が進められることとなります。
クリーンキャンペーン①
クリーンキャンペーン②
クリーンキャンペーン③
今年からは、クリーンキャンペーンの際に海ごみを集めてくれた子供たちに、UpDRIFT素材を使用したライフセーバーのユニフォームをご紹介しています。このユニフォームを通じて、「みんなの行動がこのTシャツになって、みんなで海を守っているんだよ」というメッセージを伝えることができるようになりました。これにより、ビーチクリーン活動に参加した人々の取り組みが具体的な形で表現され、意識を高める効果が期待されています。そしてこの取り組みによって、以前は廃棄物として捨てられていた海浜ペットボトルが再利用され、環境に優しい商品として新たな姿を持つこととなります。

さらに、今年の試みとして、シップスがデザインしたUpDRIFT素材を使用した下田市オリジナルのポロシャツを製作しました。これによりユニフォームと同様サーキュラーエコノミーを身近に感じることが出来、市民の皆様の参加意識の高まりが感じられます。
海浜ペットボトルを原料としたポロシャツやユニフォームは、参加したビーチクリーン活動の成果を象徴する大切なアイテムとなり、持続可能な循環型社会の実現へ向けた重要なステップとなります。
ポロシャツ下田LSCユニフォーム

下田の海の「美しさ」は、地元住民の方々や地元事業者、サーフィンの団体など、多くの方々の協力の賜物です。このプロジェクトを通じて、海水浴場を訪れる方々に、美しい下田の海を楽しんでいただきながら、「私も美しい下田の海を守る仲間の一員」という意識を持ち、海の環境保全について考えていただくことを目指しています。
参加者がビーチクリーン活動を通じて実際に海岸のごみを回収し、それをアップサイクルすることで、環境保全への意識を高める大切なきっかけとなるだけでなく、美しい海の保全に貢献することを期待しています。この活動が、海と私たちの共感を深め、持続可能な未来への一歩となることを願っています。
R5海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト(終了報告用)

●目標SDGs達成項目
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