共通市章

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05.伝説「姉妹富士」

姉妹富士
 参照 伊豆の民話 伊豆の伝説
 火山列島の日本には、各地に富士と名のつく呼び名の山がある。日本の象徴ともいわれる駿河の富士山に形が似ているので何々富士と呼んでいる。下田富士は本郷にあるので本郷富士とも、又全山一岩で出来ているのでこ一岩山とも呼ばれている。
 ずっと遠い昔、この下田富士 (祭霊磐長姫命)と駿河の富士(木花咲邪比畔命)と八丈島の八丈富士 (佐伎多摩比畔命)は三人姉妹であった。
・妹だけ世に知られている下田富士
下田富士が一番の姉で駿河の富士が中、八丈島の富士が末の妹だったが、中の駿河の富士は、桜の花の咲き盛るように美しく誰にも賞め讃えられているのに比べて、下田富士はごつごつの岩山で誰も見向いてもくれない。妹の駿河の富士のきりょうよしの評判を聞くにつけ、下田富士は妹をねたみうらやんで日々を送ったが、遂に思いつめて「もう妹の駿河富士の姿は決して見まい。」と決心し屏風として天城山を立てた。
 朝夕、遥か彼方の海上に妹の八丈富士。山の彼方に下田富士の顔を眺めていた、気だてのやさしい駿河の富士は、姉の下田富士の顔が見えなくなってしまったので、下田富士の姉さんは「どうしていらっしゃるかしら。どうかお心持がなおりますように」と案じながら、朝に夕に姉の事を心配して、少しでも見たいと背のびをしつづけたのであんなに(三七七六米)背が高くなってしまった。下田富士に登って駿河の富士のことを話すと、一岩山の石が泣くという。
 こうした二人の姉さんたちの様子を見るにつけ八丈の末娘の富士は、遠い波路はるかな海上から「どうかお姉さんたちが仲よくなりますように」と胸をいためつつ祈りつづけているという。
下田市の民話と伝説 第1集より
 更新日:2007/04/01
 
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