高温多湿の日本の夏には、昔から暑さによる体調不良など多く見られていました。今日ではスポーツ活動の場での障害や高齢者が家の中で熱中症になったというように、私達の身近で熱中症が発生し、暑熱による体調不良が一般化しています。
熱中症には外部環境やその人の暑さへの抵抗力などの条件が関係しています。


下記の予防対策を行い熱中症にならないよう気をつけましょう。

熱中症になりにくい室内環境をつくりましょう

扇風機やエアコンを使った温度調節や室温があがりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、すだれ、打ち水など)をしましょう。

熱中症になりにくい体をつくりましょう

熱中症は気温などの環境条件だけでなく、人間の体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。気温がそれほど高くない日でも、湿度が高く風が弱い日や、体が暑さに慣れていないときは注意が必要です。
日頃から栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度の運動で汗をかくなどし、暑さに強い体をつくりましょう。急に暑くなった日や、久しぶりに暑い環境で活動したときには、体温調整が上手くいかず熱中症で倒れる人が多くなります。注意してください。

特に注意が必要な方

子供や高齢者は熱中症になりやすく、また、熱中症になった場合重症になりやすいため、特に注意が必要です。

子供の特徴

子供は体温調節機能がまだ十分には発達しておらず、また、「暑い」と意思表示もできません。子供を観察するなどしてお子さんの変化に注意が必要です。
保護者の方は、お子さんが外出するときには吸湿性・速乾性の服装にし帽子をかぶせる、遊びの最中には水分補給をする、日陰で休憩をするなどの対策をとりましょう。また、天気の良い日は昼下がりの外出はできるだけ控えるようにしてください。
その他に日頃から栄養バランスのとれた食事や運動をし、暑さに負けない体づくりを実践するようにしてください。

高齢者の特徴

高齢者は、体温を下げるための体の反応が弱く、体に熱がたまりやすくなります。また、のどのかわきを感じにくくなっています。のどが渇いていなくても水分をこまめにとるようにしましょう。
たくさん汗をかくような状況では、スポーツドリンクなどで塩分も補給するようにしましょう。また、室温をこまめに温度計でチェックし、28度以上にならないようにエアコンや扇風機等を活用しましょう。

熱中症予防情報サイト(環境省、外部リンク)