下田浄化センターは2つの施設からなっています。1つは、家庭や事業所などから排出された汚水をきれいな水に処理する水処理施設、もう1つは、汚水の処理過程で発生する汚泥を処理する汚泥処理施設です。どちらも様々な設備があり、毎日動き続けています。
  ここでは、その中の代表的なものをご紹介します。

下田浄化センター施設・設備の代表例

水処理施設最初沈殿池設備エアレーションタンク設備最終沈殿池設備塩素混和池設備
汚泥処理施設汚泥濃縮設備汚泥脱水設備
その他の設備脱臭設備処理水再利用設備送風機設備水質試験室監視室
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水処理施設

最初沈殿池設備

最初沈殿池設備
 この池で汚水が流れていく間に、ゴミや浮遊物の40%程度が底に沈みます。沈殿物は生汚泥として汚泥濃縮設備へと圧送されます。上澄水はきれいな水にするため、エアレーションタンクへ送られます。
(沈殿時間2.1時間)
池長16.0m
池巾5.0m
有効水深3.0m
池数全体計画…6池
現有…4池
主要機器・初沈汚泥掻寄機
・初沈スカムスキマ
・初沈スカム分離機
・生汚泥引抜弁
・生汚泥ポンプ

エアレーションタンク設備

エアレーションタンク設備
 この池では汚水に微生物を無数に含んだ泥(活性汚泥)を加えます。エアレーションタンク内の散気板から吹き出す空気により微生物は活性化し、汚水中の汚れを栄養としてとりこむことで、汚水をきれいにします。
(曝気時間7.2時間)
池長34.0m
池巾5.0m
有効水深5.0m
池数全体計画…6池
現有…4池
主要機器・散気板
・消泡ノズル

最終沈殿池設備

最終沈殿池設備
 この池で、汚れをとりこみ重くなった活性汚泥は沈められ、上澄水はすっかりきれいになります。活性汚泥の大部分はエアレーションタンクへ送り返し、汚水の浄化に繰り返し使用します。なお、余った活性汚泥は余剰汚泥といい、 汚泥濃縮設備へ送られます。
(沈殿時間3.1時間)
池長23.0m
池巾5.0m
有効水深3.0m
池数全体計画…6池
現有…4池
主要機器・終沈汚泥掻寄機
・終沈スカムスキマ
・返送汚泥引抜弁
・返送汚泥ポンプ
・余剰汚泥ポンプ

塩素混和池設備

塩素混和池設備
 この池では、次亜塩素酸ソーダの水溶液を混ぜて滅菌します。このようにして処理された水は海に流されます。
(接触時間16分)
池長12.0m×4
池巾1.0m
有効水深2.5m
池数全体計画…1池
現有…1池
主要機器・次亜塩素酸注入ポンプ
・次亜塩素酸貯留タンク

汚泥処理施設

汚泥濃縮設備

汚泥濃縮設備
 最初沈殿池、および最終沈殿池から送られてきた汚泥の水分を減らし、汚泥量を少なくします。
(濃縮時間15.1時間)

汚泥脱水設備


 汚泥濃縮設備で濃縮された汚泥は、ベルトプレス型脱水機で含水率80%程度にまで脱水されます。脱水された汚泥を脱水ケーキといい、場外に搬出し処分されます。
主要機器
・ベルトプレス型脱水機

◇その他の設備

脱臭設備


 処理中に発生する臭気を、酸、アルカリ、中性ガス用の活性炭に吸着させて悪臭の拡散を防ぎます。
主要機器
・活性炭吸着塔
・脱臭ファン

処理水再利用設備


 処理された水を場内の散水や消泡水、ポンプの軸封水として再利用し、上水の節約を図っています。
主要機器
・砂ろ過器
・自動給水装置

送風機設備


 エアレーションタンクおよび水路曝気用エアーを発生させます。
主要機器
・ルーツ式ブロワ
・空気ろ過器

水質試験室


 常に適切な水処理を行い、水質基準に適合した放流水を得るために厳しい水質チェックを行います。

監視室


 浄化センターとポンプ場の運転状況を常時監視して集中管理を行います。